はり太郎ブログ Haritaro’s Blog

産後の腱鞘炎ってどうしておこるの?

2024.06.21

今年は梅雨入りが各地、例年より遅いそうですね。

7月並みの暑い日があったり、梅雨がずれ込んだり、夏の様相は毎年同じではないですね。

雨でも快適に過ごしたいものです。

 

さて、今回は産後の症状として多い「腱鞘炎」についてです。

腱鞘炎が多いのは、赤ちゃんを抱っこしたり、授乳で普段使わない手首の筋肉を長時間使っているからだと思っていませんか?

実は、それだけではありません。

産後の腱鞘炎は、骨盤が大きく関係しています。赤ちゃんを産んで間もなくのお母さんの骨盤は、当然開いていますね。

骨盤が開いていると、お腹に力が入りません。お腹に力が入らないと、拮抗筋である広背筋などの背中の筋肉も通常通り機能していません。

また、急激な腹圧の低下により、横隔膜なども下垂するため、呼吸筋由来の腕首周りの筋肉たちも同様に力が入らないようになっています。

通常は、腕や手などの筋肉を使う場合でも、腹筋や広背筋など大きい筋肉たちも連動して働いてくれています。

それが、産後すぐの状態ではうまく連動できていないため、手首などの細い筋肉たちだけで赤ちゃんを支えなくてはならず、筋疲労や炎症を起こしてしまうのです。

通常は、骨盤の回復とともに足腰の筋肉や腹筋、背筋などのパワーマッスルが働くようになり、軽減してくるのですが、中には骨盤が産後十数年戻らず、不調感をずっと抱えている方もいるようです。

骨盤の修復は、産後のお母さんのコンディションを大きく左右するものです。

『肉月』に『要』と書いて腰を示すように、腰は内臓を支え守る砦ですから、健康のまさに要といえます。

 

骨盤が本来の力強さを取り戻すと、全身のコンディションが変わってきます。

骨盤に違和感を覚える方、また腱鞘炎で授乳に困っているお母さんは是非ご連絡ください。

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